VMware vSAN 7.0 Update2のご紹介
物理サーバのローカルストレージを仮想的に束ねて利用できるテクノロジーであるVMware vSANの最新版vSAN Update2がリリースされました!
所謂VMware産のHCI製品です
NetAppやPurestorage、Nutanixなどのストレージ大好きマンの自分も大好きな製品です
2014年にvSAN5.5されましたからリリースされてもう7年も経つんですね~
リリース以来、重複排除/圧縮・QoS・2Node vSAN・ストレッチクラスター・・・などの機能強化がどんどん追加されてきました
今回のアップデートでの主要アップデート部分は以下です
・HCI Meshの強化
・vSAN File Serviceの拡張
・AMD CPUへのパフォーマンス強化 等があります
特にHCI Meshの機能強化はメジャーバージョンアップクラスの強化だと思います
そもそもHCI Meshは何かというとvSANのストレージ領域を外部のvSAN環境からマウントできるというものでした。
外部からアクセスできるためリソースを有効活用できる仕組みだったのですが、今回のUpdate2のアップデートでアクセス元が非vSAN環境のvSphereからもアクセスできるようになりました。
これによって接続元の選択肢が大幅に上がりましたのでどんどん利用が進むと思われます!ネットワーク越しになりますので、一番気になるread/writeパフォーマンス部分は要検証が必要ですね~
続いてはvSAN File Serviceの強化です。
vSANはNFSやSMBのプロトコルを話せるようになっているのですが、今回のアップデートで2ノードクラスタ・ストレッチクラスタ環境でも利用できるようになりました
費用が安価ですむ2ノードクラスタを利用している方も多いかと思いますのでこちらも選択肢が広がったのではないでしょうか
最後のアップデートはAMD CPUへの機能強化です。
昔はintelの独壇場であったCPU市場ですがAMDの存在感は日に日に高まっています
私も自宅PCは最近、AMDに乗り換えた派なのですがvSANもAMD製CPUを搭載している場合、NUMA認識が改善されておりパフォーマンスが向上します
また、vSANはRAID5/6のイレイジャーコーディングを利用して容量効率を上げることもできるのですが、CPU負荷が上がることが課題でした。
今回のアップデートでパフォーマンスが上がったことでCPU使用量が下がり、さらにシーケンシャルライトも向上しているそうです
今回記載できなかった部分でもセキュリティ関連ではFileServiceの暗号化やNative Keyプロバイダの利用や運用ではvLCM互換性が拡張されていたりします
vSANはオンプレだけではなくVMware Cloud環境にも搭載され、多くの環境で利用されています。今後の機能強化も要注目です~