virtual-oji’s diary

SIerに勤務するインフラエンジニアのブログ

VMware Cloud on AWSのホスト追加方法と豆知識

今回はVMware Cloud on AWS(VMC on AWS)のホスト追加方法について記載します。

 

VMC on AWSAWSのベアメタルサーバ上でvSphere,vSAN,NSX-Tが稼働しています。

今回はこのベアメタルサーバをクラスタにオンラインで追加してみます

 

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まず、VMCコンソールにログインします。

ログイン後、ホストを増やしたいクラスタで「アクション」→「ホストの追加」を選択します。

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次にホストを何台増やしたいか選択します。

今回は3ノードから6ノードにしますので、3ホスト追加します。

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新しいSDDCキャパシティが想定通りの数値になっていることを確認してHOSTS追加を押下します。(当然、追加料金が発生しますので注意!)

ホスト追加のリクエストが発行され、5分ほど待機状態となります。

 

暫くするとメンテナンスモード状態のホストがクラスタに1台追加されます。

3台一気に追加されるわけではなく、1台ずつクラスタに追加される動きです。

 

vSANクラスタにホストを追加する準備が整った後、ホストのメンテナンスモードが解除されます。

HOSTS追加を押下してから約15分くらいで正常に追加されました。

追加中はVMCコンソール上で追加中のメッセージが表示されます

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この処理があと2台分続き、完了するとVMCコンソール上で作業完了した旨のメッセージに変わります。

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以上で作業は完了となります。

数クリックで操作でき、1台追加あたり15~20分程度で完了しますので非常に簡単です!

 

ここからは豆知識ですがVMC on AWSではノードが6以上の場合、SLAがFTT=2以上となります。

FTTとはvSANの機能で「仮想マシンのデータを何重で持つか」の設定値となります。

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※VMC on AWSはキャパシティ層もSSDです

 

FTT=0は1重となり、FTT=2は3重でデータを持つ設定となります。画像はFTT=1ですね。

FTT=2ではホストが2台障害になっても仮想マシンは動作し続けることが可能です

 

ノードが3台ですと仕様上、FTTは0か1しか選択できませんので、vCenterやNSX Managerなどの管理サーバのFTTを2に変更する必要があります。

ですがVMC on AWSではVMC on AWSは自動で管理サーバのFTTを変更してくれます。

作業前は仮想マシンストレージポリシーが「Management Storage Policy-Regular」だった管理サーバ群が作業後は自動でLargeのほうへ移ります。

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RegularのほうはFTT=1ですがLargeのほうはFTT=2ですので勝手にデータを3重に持つように変更してくれます。

 

ちなみに管理サーバ以外のユーザが作成した仮想マシンは自分でFTTを変更する必要があります。

VMC on AWSのストレージは高速のためFTTの変更は数分で完了します。

ちなみに既存のポリシーを変更するのではなく、新しくポリシーを作成しそちらに仮想マシンのポリシーを変更することが推奨のようです。

(KBがあるみたいですが探せず・・・)

 

仮想マシンのポリシーを変更したあと暫くすると自動でFTTが適用され、ステータスが準拠になります。

 

以上、今回はクラスタへのホスト追加でした~