VMware Cloud Disaster Recovery概要
災害対策ソリューションであるVMware Cloud Disaster Recovery'VCDR)の概要についてです。
この機能はVMware Cloudを利用している場合に利用できる機能で、災害が発生した際に災害サイトでシステムを復旧し、事業継続を図れる製品となっています。
従来からVMware SRMなど似た製品はあったのですが、決定的な違いはクラウドの特性を活かして、DRサイト側は何もない通常時にデプロイ不要という点です。
災害時にだけデプロイする形となるので費用を抑えることができます。
ちなみに仮想マシンのデータなどは通常時にクラウドのオブジェクトストレージに保管し、災害時にだけコンピュータリソース部分(ESXi)をデプロイして利用できる形になっています。
災害時にだけ展開する方式をオンデマンド展開、RTOを短くする目的で事前展開しておける方式も利用することができます。
アーキテクチャですが、
保護サイトにはDRaaS Connectorを配置し、
データについてはScale-out Cloud File System(実態はS3やBlob)に保管
フェイルおーばする際にはVMware CloudのSDDCを利用
という大きくわけて3つのシンプルな構成となっています。
最後に構成パターンですが、オンプレからCloudへの1:1、
複数のオンプレからCloudへの多:1
どちらかにCloudを組み込まないといけない点にご注意ください!