NetApp製ストレージにシェルフを追加する際の事前確認事項!
VMwareの仮想マシン用やファイルサーバ用の領域として市場で大きなシェアを占めるNetApp社のストレージ製品をご利用している方は多いかと思います。
導入から数年が経過しストレージ容量が枯渇した場合、ストレージ自体を追加するかシェルフを追加することで容量を拡張することができます。
今回はシェルフを追加する際の事前確認事項について記載します。
まず、シェルフについて簡単に説明すると「ディスクのみを搭載した箱」で外付けHDDのようなイメージが近いかもしれません。
追加作業時にはオンラインで容量拡張することも可能です。
それでは本題ですが、実際に容量が枯渇してシェルフの追加を行うことになった際に事前に確認しておくべき点は以下の3点が挙げられます。
・追加するシェルフのサポート状況の確認
・ラックスペースと電源の確認
・ディスクの種類と本数の確認
まず、追加するシェルフのサポート状況を確認する必要があります。
シェルフには複数の種類があり、ご利用中のONTAPのバージョンによっては利用できないシェルフもありますのでどれが利用可能か選定する必要があります。
確認方法についてはNetApp社のサポートサイトから確認が可能です。
IDとPWは入力してログインします。
ロードが完了後にShelvs→ONTAPと選択します。
ご利用中のONTAPのバージョンを選択するとシェルフの一覧が表示されます。
シェルフの後ろにEOA(End of Availability)とある製品は新規で見積もりができません。
シェルフを選択してShow Resultを押下するとシェルフの詳細情報が表示されます。
先ほどのEOAとEOS(End of Support)を確認しサポート期間を必ず確認しましょう
続いてラックスペースと電源についても先程のサポートサイトから確認することができます。
必要なラックスペースは4Uであるとわかりますね。
続いて電力についてですが、ページ下部にあるinput power voltageをクリックします。
Watt Typicalに標準的な電力使用量が表示されます。
搭載するディスク種類や本数によって使用量は変わりますので該当するシェルフの使用量を確認します。
最後にディスクの種類と本数ですが、追加するシェルフに搭載するディスクの種類は既に利用しているものと合わせることがベターです。容量や回転数(書き込み性能)に違いがあると全体のパフォーマンスに影響が出る恐れがあります。
また、NetAppでは搭載するディスク本数については12本毎のRAIDが容量効率の良い場合が多いため、追加するディスク本数は必然的に12本または24本毎に追加することとなります。
以上、シェルフを追加する際の注意点でした。