virtual-oji’s diary

SIerに勤務するインフラエンジニアのブログ

先日GAされたNetApp Cloud Backup Servicesを試してみた

今回はNetApp Cloud Backup Serviceを試してみます。

ゴールとしてはCVOであるCluter01のvolume(vol)バックアップをCVO01へリストアできたらゴールとします! 

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まず、バックアップを取得します。

バックアップの仕組みはCVO内のvolをAWS S3上へSnapmirrorする動きとなります。

 

まずはAWS上でVPCエンドポイントを作成します。グローバルIPをCVOが持っていてもVPCエンドポイント経由でS3と通信する必要があるようです。

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AWSコンソールでエンドポイント作成を選んで~

サービスカテゴリはAWSサービスにして~

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S3のゲートウェイを選択します

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VPCとルートテーブルを選択します。

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エンドポイント作成を押して完了です。

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続いてCloud Managerのほうに戻り、ブラウザの仕様で被っちゃってますがBackup Restoreを選択します

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次にバックアップ設定を行います。

現在は日次・週次・月次から一つ選べるのと世代を選択できるのみのようです。

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するとバックアップ設定が始まります

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timelineのほうを見るとバックアップ設定が走っているのが確認でき、数分で完了しました

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バックアップのほうに戻るとS3にバックアップが取得できていました!

画面はtransferingなので転送中のようですね。

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試しにONTAPのほうに入ってsnapmirrorの設定を見ると新しく設定が自動で入っていました。

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以上でバックアップは完了です。設定に応じて全volumeが自動でS3へバックアップされていきます。

 

続いて本記事のゴールである別CVOへリストアを実施してみます。

何個かvolをそのあと作ったのですが今回はcifs_vol01をリストアします

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volを選択すると世代が表示されます。

リストアしたい世代をクリックします。

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リストア先を選択します。

別CVOを選択できる!!(ちょっと感動)

CVO01を選択します。

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Restoreボタンを押すとAnalyzingが始まります

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timelineを見ると一生懸命リストアしています

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暫くするとcifs_vol01がリストアされていました!

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共有にアクセスしてみると、ちゃんと増えてる増えてる

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アクセスしようすると何故か認証を聞かれました

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まさか・・・と思い、onCommandManagerを開き共有設定を見るとアクセス無しだった・・・ リストア直後は気を聞かせて?アクセス無しにしてくれてるみたいです

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編集から~

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フルコントロールに変更!

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リストアした共有にアクセスできました~

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以上でCloud Backup Service試してみたは終了です。

別CVOにリストアできるバックアップを簡単に設定でき、触っていてかなり魅力的な機能だと感じました。

このようにAWSサービスと密接に連携した新機能がもっと増えると熱いですね~

国内2社!VMware Partner of the Year 2020を受賞いたしました!!

VMware社よりPartner of the Year 2020を受賞いたしました!

https://www.vmware.com/company/news/releases/vmw-newsfeed.VMware-Recognizes-2020-Partner-of-the-Year-Award-Winners.57dc5852-feee-4d06-aefb-8005d8a6d1c2.html

 

国内2社の中に選ばれるとは驚きましたね~!!

 

カテゴリがいくつかあるのですが、

Cloud Platform Transformation

という分野で受賞しましたので、VMC on AWSを沢山導入した点を評価頂けたのかと思います。

 

本ブログでも引き続きVMware製品の情報発信を頑張っていこうとモチベーションが高まっております!!

 

来年も受賞するぞ~

NetApp ONTAP 9.6アップデート情報

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2019年7月にGAされました、ONTAP9.6のアップデート情報について記載しようと思います。

 

・volume moveの機能強化

→従来、クラウドでティアリング設定されたvolumeを別aggregate(Aggr)へvol moveしようとすると、ティアリング済のデータがパフォーマンス層に書き戻ってから再度ティアリングされる仕組みでした。

今回のアップデートでティアリング済データ(Bucket)はそのままで、パフォーマンス層のvolume(vol)移動のみできるようになりました。これによりパフォーマンス層の容量・移行時間・転送料金が削減される場合があります。

 

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参考URL:

 https://www.netapp.com/us/media/tr-4598.pdf

 

ティアリング済volumeをvol moveする際には必須機能ではないでしょうか、これはかなり嬉しい機能強化です。

 

・FlexCacheのCloud Volumes ONTAP対応

アクセス頻度の高いデータはメモリ上に展開され、高速にアクセスできる機能です。CVOにも対応したため、ハイブリッドクラウド環境においてFlexCacheの利点を享受できるようになりました

 

・FlexPoolのアップデート

クラウドの追加=Google Cloud,Alibaba Cloud

→ティアリングポリシーについてBackupが削除されALLが追加されました。これによりメインボリュームでも実データを全てS3などの安価なオブジェクトストレージへティアリングすることが可能となりました。当然、Snapmirror先のデータは従来通り全てS3にティアリングさせることも可能です。

 

・新プラットフォームに対応。NetApp製品はHWとOSバージョンに互換性がありますので、導入やアップグレード時にはHWサポート状況を確認ください

→AFF A320/C190/NS224

 

・System Manager

REST APIとの連携によりUIがよりわかりやすく更新されました

 

最後にONTAP9.5から9.6へ無停止でアップグレード可能です。

それ以前のONTAPのversionの場合は9.5へ一度上げてからアップグレードすることになります。

 

今回はクラウド関連のアップグレードが多くありました。次回のアップグレード時にはまたアップデート情報を紹介しようかと思います。