VMware Cloud on AWSで利用可能なAmazon FSx for NetApp ONTAPの費用算出してみた
今回はVMware Cloud on AWS(VMC on AWS)で利用可能な外部ストレージであるAmazon FSx for NetApp ONTAP(FSxO)の費用について試しに算出してみました
AWSのサービスですのでカリキュレータでざっくり算出できます
リージョンで東京を選択し、検索欄にNetAppと入力すると出てきます
今回は10TBの容量で費用を算出してみます
FSxOはSSD+S3の自動階層化機能を有していますのでSSDとの比率を入力します
デフォルト20%です。ワークロードにもよりますが20%見ておけば問題ないと思います
重複排除・圧縮ですがVM環境であれば、かなり効く可能性がありますが甘めの50%で計算します
※この辺の指標は各社に出してほしいところです・・・
ここからが難しいのですがR/Wのリクエスト数とIOPS・スループット値を入力します
PoCなどで確認することを強くオススメしますがONTAPは4KBで書き込みますので、
1日あたり10TBの10%程度を読み書きすると仮定して値を入力してみます
(100GB*1024*1024/4KB=26214400)
IOPSとスループットはオールフラッシュストレージ想定で10万IOPS・1024MB/sでいれてみました
※容量サイズと関係なくパフォーマンス設定できるのはEBSのgp3を使ってるからなんでしょうね
というか、IOPSとスループットはともかくリクエスト数で課金しないで欲しいところです・・・
費用の見込みがたてにくい!
最後にバックアップ容量です。ここも難しいのですが30%程度を見込んでいれてみます
1か月あたり3,593ドルと出てきました
年間ですと43,116ドル。5年間だと215,580ドルくらい。
ん~ちょっと高いと思うのでIOPSとスループットを半分にしてみます
すると2,341ドル/月まで下がりました。この容量だとパフォーマンスに占める割合が大きいみたいです
年間で28,000ドル。5年で140,460ドル
オンプレミスと違ってHWの面倒みたり、保守切れや将来の移行が不要ということも考えると結構アリな金額感かと思いました。
ちなみにリクエスト数を半分にしてみると・・・2,274ドル/月でした
リクエスト数は読み間違えてもあまり金額インパクトは大きくなさそうです
以上、費用算出してみた でした
VMware Explore 2022
VMware最大の年次イベントであるVMware Explore(旧VMworld)が開催されました
個人的には前の名前のほうが好きでしたが慣れるんですかね?
今回のイベントで気になった発表についてまとめてみました
・VMware Cloud on AWSでi4i.metalがサポート
コア:128
メモリ:1024
ディスク:20.4TiB
従来よりも高スペックのHWが追加されました
もっと低スペックで安価なマシンのほうが需要ありそうなきがするのですがね・・・
・NFSデータストアをサポート
今まではローカルのvSAN領域しかデータストアを利用できなかったのですが、
外部のNFSデータストアを利用できるようになりました
使えるNFSデータストアは
・Amazon FSx for NetApp ONTAP
の二種類を利用できるみたいです、個人的にはNetAppストレージの信頼度高いので暫くはこっち使ったほうがいいと思います
・VMware Ransom ware Recovery for VMware Cloud DR
ランサムウェア対策機能が追加されるようです
VMC on AWS+VMware VCDRの合わせ技で別サイトで復旧を図る仕組みのようです
最近のランサムウェア複雑化していては同DC内のバックアップのほうも暗号化してくる動きをするので、是非対策をしたほうがいいです
・