Amazon FSxでバックアップ成功・失敗通知を受け取る方法
今回はAWS上で構築できるファイルサーバ Amazon FSxのバックアップについて記載します。
FSxのバックアップはFSx作成時に設定できるデフォルトの仕組みとカスタムバックアップの2種類があります。
デフォルトの仕組みのほうが設定しやすいのですが、こちらですとバックアップの成功・失敗を通知することができません。
さらにカスタムバックアップですと通知を発報できるだけでなく、デフォルトでは日次取得であったバックアップ頻度をcronによりきめ細かく設定することが可能となります。
CloudFormationテンプレートが用意されており、これをインポートするだけで簡単にカスタムバックアップを設定できます。
仕組みとしては以下となります。
・CloudWatchでイベントをトリガー
・Lambdaで処理
・FSxでバックアップ取得
・SNSで通知
というシンプルな仕組みになっています。
それでは早速設定してみましょう。
まずAWSコンソールの検索窓でCloudFormationを選択します。
CloudFormationの初期画面でスタックの作成を押下します。
「新しいリソースを使用」を選択します。
「テンプレートの準備完了」-「テンプレートファイルのアップロード」を選びます。
テンプレートは以下の公式サイトからDLできます。
https://docs.aws.amazon.com/fsx/latest/WindowsGuide/custom-backup-schedule.html
ダウンロードしたテンプレートを選択してアップロードすればOKです。
任意のスタックの名前を入力し、FSxの管理画面で表示されているFile SYstem IDを入力します。
バックアップのパラメータを入力します。
以下の値では「24Hに1回つまり日次」且つ「UTC0時 日本時間9時」に取得
保持世代数は「2」。Name for Backupsは任意のものでOKです。
Backup NotificationをYESにすると成功時もメール送付されます。
最後に送信したいメールアドレスを入力するだけです。
他の値はデフォルトのままで以下のチェックを入れてスタックの作成を行います。
Amazon SNSのほうにも先ほど入力したメールアドレスのSNSトピックが作成されています。
SNSは承認しないとメール送信されませんので、まだ保留中になっています。
※メアドは黒塗りにしています。
指定したメールアドレスあてにconfirmのメールがきているかと思いますので、
confirm subscriptionをクリックします。
成功すると以下の画面に遷移します。
先ほどは保留中であったものが確認済になります。
これでメール受信されるようになります。
翌日の朝にメールを確認すると成功メールが届いていました。
ちなみに長いURLをクリックするとunscribeされ、再承認しないとメール受信されなくなりますので注意が必要です。
FSxのBackup管理画面でも朝9時にバックアップが取得されていました。
以上がカスタムバックアップ作成からの成功・失敗通知の設定方法でした。
CloudFormationテンプレートが提供されているおかげで簡単に設定できますのでお勧めです。