誰でもできる?VMware Cloud on AWSのサイジング方法!
今回はVMware Cloud on AWSのサイジングの仕方を記載していこうと思います。
VMCは利用するホスト数が何台になるかが価格を算出する上でとても重要です。
今回は仮想マシン情報を元に、ホスト数が何台必要になるのか簡単にサイジングする手法をご紹介します。
※システム環境やワークロードによってサイジングは変わってくるので、あくまで参考値としてお考えください。※
まずはサイジング方法についてですが、VMware社が便利なサイジングツールをWEB上で公開しています。
アカウントなしで利用することができます。便利!!!
https://vmc.vmware.com/sizer/workload-profiles
サイジングの前に搭載する仮想マシンのCPUやメモリ、ディスク情報が必要です。
アクセスするとこんな画面に遷移します。
早速値を入力していきますが、instance Type,Steady state CPU headroom,Host failures to tolerate,Fault Tlerance Methodは基本的にデフォルトでOKです。
「Use stretched cluster」を使用する場合はチェックを入れます。
Workloadについては一般的なサーバであればGeneral Purposeを選択します。
ちなみにstretched clusterは構築後に後からONにすることができないため、必要があるのか事前に検討する必要があります。
この機能を簡単に解説しますとAZ(物理データセンタの単位)に跨って共有ディスク(vSAN)を構築可能なため「AZ障害対策」となります。AZ障害時には別AZで仮想マシンが再起動(HA)してきます。
続いて仮想マシン情報をここでは仮で入力していきます。
総数は100台、1台あたりのディスク容量200GBとして入力します。
Utilizationはデフォルトで問題ないと思います。
vCPU/Coreについてはオーバーコミット率となっており、一般的なサーバー利用用途であれば4倍で計算します。
RAMのオーバーコミットはデフォルト1.25倍になっていますが、個人的にメモリはオーバーコミットするべきではないと考えていますので1倍にしています。
とはいえ、AWSのi3ベアメタルはホストに512GBもメモリが搭載されていますので滅多に不足することはないかと思います。
1VMあたりのIOPSも設定可能です。VMCはオールフラッシュ(NVMe)の構成ですのでIOPSが不足することは滅多にないかと思います。
ここで重要なのがDedupです。デフォルトは2倍の重複排除・圧縮率になっています。
うちのVMC検証環境では3.3倍くらい容量削減できているので2倍で基本的には平気かと思いますが、DBが多い場合や画像などの圧縮が効きにくいデータが多いシステム環境などで大きく倍率が左右されますので注意です。
触ることはあまりないかと思いますがIO Profileの設定も可能です。
入力が済んだら「RECOMMENDATION」をポチっとします。
すると「ESXiホスト3台」で構成可能なことがわかります。
さらにストレージ容量についても確認可能です。vSANの容量サイジングは結構大変なので自動でやってくれるのはかなり助かります。。。
もう少し細かい構成も表示されます。今回は3ホストなので1Clusterですが、
17台以上になるとClusterを分割して自動計算してくれます。賢い。(1SDDCは16ホストが限界の為)
次回は3台構成の場合、いくらくらいなのか??という金額の出し方について記事を書こうと思います。
2020/05/23追記:新しいサイジングツールverが公開されましたので以下の記事もご覧ください。