virtual-oji’s diary

SIerに勤務するインフラエンジニアのブログ

DELL製サーバーへのESXi 6.7インストール方法(後編)

今回は検証用で所有しているDELLサーバーへのESXi 6.7インストール方法の後編となります。

 

全体の作業概要と今回の記載範囲は以下となります。

BIOSの設定

・iDRACの設定

・iDRAC9からのFirmwareの更新

・iDRAC9からのRAID設定

・ESXiのインストール←今回はここから

・ESXiの初期設定

・ESXiのパッチ適用

・番外編

いよいよESXiのインストールとなります。

初めにインストーラーを入手する必要がありますが、ハードウェアによってRAIDコントローラやNICの制御などのドライバは異なるため、

メーカーが提供しているカスタイマイズされたESXiのイメージを入手します。

 

今回はDell製サーバーのためDellカスタマイズイメージを入手します。

サポート | Dell 日本 

上記サイトにアクセスし、製品を入力して検索します。

 

「ドライバ及びダウンロード」を選択し、検索条件にバージョン等を入力します。

f:id:virtual-oji:20190215154826p:plain

VMware ESXiのイメージを選択してダウンロードします。

f:id:virtual-oji:20190215154930p:plain

入手したイメージ(iso)をiDRACへマウントし、起動します。

マウント方法は前回の記事を参考にしてください

サーバーを起動するとインストーラが起動してきます。

自動で起動しない場合はBoot ManagerでOne Shot Bootを行うか、BIOSの起動順でRAIDコントローラが一番上になっているか確認する必要あがります。

 

f:id:virtual-oji:20190215155227p:plain

昔からこの画面はほとんど変わりませんね

License Agreementに同意します。

f:id:virtual-oji:20190215155342p:plain

 

ESXiのインストール先を選択します。

複数の領域が表示される場合は間違わないように気をつけましょう。

ディスク容量など表示されるため、迷うことはないと思います。

※画面は取り忘れ。。。

 

キーボードをJapaneseを選択します。

f:id:virtual-oji:20190215155646p:plain

パスワードを設定します。

f:id:virtual-oji:20190215155714p:plain

インストールを実行します。

f:id:virtual-oji:20190313112741p:plain

SSDだったのでインストール時間は5分くらいでとても早かったです。

f:id:virtual-oji:20190215155855p:plain

Enterキーを押して再起動するとお馴染みのESXi画面が起動します。

f:id:virtual-oji:20190314092647p:plain

以上でインストールは完了です。

 

ここからはESXiの設定となります。

ここでは一般的な設定内容までをご紹介します。

F2を押下して「Configuration Management Network」を選択します。

f:id:virtual-oji:20190215161317p:plain

 

IPアドレスとサブネットとGWを入力します。

f:id:virtual-oji:20190215161345p:plain

IPv6を無効にします。

f:id:virtual-oji:20190215161435p:plain

DNSとホスト名を設定します。

f:id:virtual-oji:20190215161531p:plain

Enterを押下するとサーバーの再起動を問われるため再起動します。

再起動後にF2で再び設定画面に遷移し、ESXi Shell及びSSHを有効化します。

f:id:virtual-oji:20190215163455p:plain

以上で簡易設定は完了です。

 

続いてパッチを適用します。

パッチは累積パッチとなっているので最新のものを適用するだけでOKです。

パッチはMy VMwareからダウンロードします。

ESXiとバージョンを入力して検索します。

 

f:id:virtual-oji:20190215161654p:plain

 最新のパッチをダウンロードします。

 

サーバーにLANケーブルを接続します。

接続する場所はデフォルトではvmnic0にManagement Portが割り当たるためNICポート1番目になります。※ESXiインストール時に他のNICにケーブルが接続してあると他のNICにManagementが割り当たる場合があります。

 

WebブラウザからESXiへ接続し、ダウンロードしたパッチをESXiにアップロードします。

ストレージのdatastore1を選択します。 

f:id:virtual-oji:20190313113038p:plain

データストアブラウザを開きます。

f:id:virtual-oji:20190215162938p:plain

iso用のディレクトリを作成します。

f:id:virtual-oji:20190215163030p:plain

左上のアップロードボタンを選択し、ダウンロードしたパッチを選択します。

f:id:virtual-oji:20190215163110p:plain

f:id:virtual-oji:20190215163141p:plain

 

いよいよ最後にパッチを適用します。

TeraTermからSSHでESXiへ接続します。

ESXiへ接続する際の注意点として「キーボードインタラクティブ認証」を利用します。

f:id:virtual-oji:20190313113922p:plain

 

以下のコマンドでパッチを適用します。

TABキーを2回押すと候補が出てくるので便利です。

f:id:virtual-oji:20190215163729p:plain

パッチ適用後はrebootコマンドでサーバーを再起動します。

以上でパッチ適用は完了です。

 

インストール直後は評価ライセンスになっており、一定期間が経過すると利用できなくなりますので注意が必要です。

 

以上でESXiのインストールは完了です。

 

ここからは番外編ですが、2つあるローカルのRAIDグループのうちHDDのグループがデフォルトでは認識されていなかったので設定します。

ESXiにログインし、「新しいデータストア」を選択します。

f:id:virtual-oji:20190215164322p:plain

名前に任意の値を入力します。

使用可能なデバイスが表示されていることを確認します。

f:id:virtual-oji:20190313113155p:plain

全ての領域を使用するためデフォルトのまま次へを押下します。

f:id:virtual-oji:20190313113227p:plain

 

完了を押下します。

f:id:virtual-oji:20190313113305p:plain

 

警告が表示されますが「はい」を押下します。

f:id:virtual-oji:20190215164647p:plain

データストアが追加されたことを確認します。

f:id:virtual-oji:20190313113427p:plain

 

データストアを追加していて気づいたのが、SSDで構成されているdatastore1の「ドライブの種類」がなぜか非SSDになっていたので調べてみました。

ローカルデバイスの場合、デフォルトでESXiからSSDと認識しない場合があるようです。

以下のKBの通り設定したところSSDとして認識するようになりました。

VMware Knowledge Base

 

f:id:virtual-oji:20190313113544p:plain

今回は以上となります。

基本的な設定のみでしたがESXi6.7特有の設定はなかったですね。

昔ながらの手順で行えるためとてもスムーズに実施できました。